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今日の更新

2016/08/30 Tue 20:36

こんばんわ~へいぞです。

新作の小説「君がリングに上がる」第1話を掲載しました。
僕の処女作で「リングに上がる少女」という作品がありまして、過去の作品を再掲載している今回を機に15年ぶりに掲載しようと思ったんです。でも、読み返してみると拙さが目立ってこのまま掲載するのは厳しいと思ったので修正を加えたんですけど、もはや別作品というくらいに変えてしまったので、新作として発表することにしました。タイトルも変えていますので、リメイクではなく新作として楽しんでもらえたらと思います。
いつも小説は試合まで書き上げてから連載を始めるんですけど、今回は試合シーンで筆が止まってしまってるので、見切り発車で連載を始めました。ですので、次の掲載はいつになるか分かりません。間隔をあけずにというよりもちゃんと完結できたらいいなぁというスタンスで連載していこうと思います(^^)
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 天真爛漫な女。時代錯誤な表現かもしれないけど、綾乃はその形容がよく似合う少女だ。明るくて元気で勝ち気な性格で運動も得意。小学生の時は周りの娘を守るためにクラスの悪がきと突き飛ばしあいの喧嘩だってしてた。だからってとタクミは思う。
 隣に立つ綾乃の顔を見た。
 きれいな弧を描く二重の瞼に純真な輝きを放つ瞳、うっすらと口紅をつけたかのような透明感のあるさくらんぼ色の唇。清涼感と仄かな色香を漂わせるその顔はショートカットの髪形とよく合っていてクラスの中でも一際目を引くルックスをしている。
 綾乃は少女から大人の女性の顔に変わりつつある。でも頭の中だけは子供のままでちっとも変わらない。
「ねぇ、聞こえてるの」
 綾乃がこちらを見るけれど、目を合わせるつもりはなかった。
「あぁ・・・聞こえてる」
 タクミは仏頂面のまま返事をする。綾乃と学校を出てからの間、ずっとそう接している。
「なんかぼうっとしてるよね」
 綾乃はタクミのつれない態度を気にはせずに不思議そうに見つめ続ける。それから、唇に右手の指をつけて、意地悪そうな笑みを浮かべた。
 流石にタクミも気になり、綾乃の顔をふてくされたように見た。
「なんだよ」
「科学のテストの点数が悪かったからでしょ」
「違うって」
「ごまかさなくたっていいんだよ。あたしタクミの点数見ちゃったんだから」
「そうじゃない」
「40点なんだから悪くないことはないでしょ」
「テストの点数が低いのはあってるけどそうじゃない」
「じゃあなに?」
「・・・」
 墓穴を掘ったとはこのことかもしれない。タクミは唇を歪めながら携帯電話をポケットから取り出して操作した。黙って画面を綾乃の顔の前に見せつけた。
 綾乃の表情が真顔になる。見られたくないものを見られたバツの悪い思いになっているのかもしれない。
 その画面には、綾乃が黒のスポーツブラを着て赤いボクシンググローブをつけてファイティングポーズを取っている姿がバストアップで映っている。右隣には同じ格好でファイティングポーズを取る若い女性の姿。二人の間にはVSの文字。つまりは、ボクシングの対戦カードの画像だった。
 しかし、タクミの推測を裏切るように綾乃ははしゃぐように表情を崩し右手で携帯電話に触れ、画面に近付ける。
「これって今度の試合じゃない。タクミ、観にきてくれるの!?」
 そう言って、綾乃はタクミを見た。
「いかないよ。その前に何で綾乃がボクシングの試合に出るんだよ」
「あっ、言ってなかったっけ、あたしがプロボクサーになったの」
 あっけらかんと話す綾乃にタクミは苛つくように片目を細めて視線を向けた。
「プロテスト合格したんだよ」
「ボクササイズするまでは聞いてたけど、試合は聞いてない」
「会長さんから薦められちゃったんだもん。お前は才能あるって」
「怪我したらどうするんだよ」
「ボクシングの試合なんだから怪我はするでしょ。スポーツなんだもん」
「顔に傷が残ることだってあるし」
「そんな心配してたら何も出来ないよ」
 一つ一つきちんと返され、タクミは口ごもった。柄にもなく感情論で話して、正論で撃墜されている。これじゃ綾乃と話せば話すほど苛立たされるだけだ。
「なんだかなぁ」
 綾乃がそっぽを向いた。
「タクミといたらモチベーション下がっちゃう」
 綾乃が背中を向けたまま言う。
「間違ったこと言ってないだろ」
「あ~もうその反応がつまんない」
 タクミは唇を強く閉じてへの字に曲げた。
 なんだよその言い草は。心配してやってるのに。

小説・君がリングに上がる | コメント(0)

「Seven pieces」完全版

2016/08/28 Sun 13:58

こんにちは~へいぞです。

今日の更新は「Seven pieces」の再掲載です。
この小説は、漫画の「賭博黙示録カイジ」を元ネタにして書いた作品です。
地下ボクシングものなので、展開を大胆にして書くことができたし、あえてそこを意識して作りました。
とにかく続きが気になってもらえたらなぁと。
今回、再掲載するにあたって、エピローグを追加しました。「エピローグを読みたい」という声があったので、今回を期に書き上げました。これが完全版という感じでしょうか。

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「Seven pieces」

第30話~最終話
>>続きを読む・・・
小説・Seven pieces | コメント(0)
「Seven pieces」

第20話~第29話
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「Seven pieces」

第13話~第19話
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小説・Seven pieces | コメント(2)
「Seven pieces」(連載時期 2002年 2010年)

「Seven pieces」というボクシングゲームに参加しなければならなくなった和葉の運命は・・・。
>>続きを読む・・・
小説・Seven pieces | コメント(0)

拍手コメントへの返信

2016/08/22 Mon 00:05

こんばんわ~へいぞです。

ここ数年のところ、少女漫画を読むことが増えました。女性作者の作品って心情を描いてることが多いので、漫画なのに小説を読んでいるような感覚があるんですよね。小説を書く上でも参考になるなぁと思って読んでます。

拍手ありがとうございました。
コメントへの返信が、500字を超えてしまったので、こちらで返信を書きますね。
今後もコメントへの返信をブログ上にも載せようか悩んでます。
ブログに載せた方が確認が楽な反面、デメリットもあるかと思うので。
ご意見、あれば参考にしたいと思います。

>HAYASEさん
ありがとうございます(^^)幼馴染同士の対決という設定は僕もとても気に入ってます。作品に物足りなく感じた点もどんどん書いてもらいましてかまいません(^^)次の作品を書く上で参考になります。
女子ボクサーがリングの上の主役ですから、彼女たちの心境をもっとみたくなりますよね(^^)
作者が語るような文体だったり物語を俯瞰するような神視点の文体だったら要所要所でいろんなキャラの心情を描くこともできるんですが、僕は一人のキャラの視点で固定して描く文体なので、他キャラの心情を描くのは難しい欠点をもってます。
一人の視点で描くことでそのキャラに感情移入しやすくなり物語にも入りやすくなるメリットがあるんですけど、一方で他キャラの心情を描きづらくなるデメリットもあって、そのへんの兼ね合いをどうするかは、永遠の課題なのかもしれません。
最近は女子ボクサーの心情をより見たいという思いが強まってるので、もう男キャラを主役にしてその視点で描くのは止めようようかなという思いもあります。
とは言いながらも、今書いてる作品は「リングに上がる少女」のリメイクで、元作品同様に男キャラの視点で描いてるんですけども(^^)
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