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本日の更新

2016/10/31 Mon 20:27

こんばんわ~へいぞです。

今日は「早乙女選手y、ひたかくす」が休載でちょっと残念な月曜日でした。

今日の更新は「ライバルは同級生」第3話の掲載です。第3話から試合に突入してます。
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「がはぁっ!!」
  未希が血へどを吐いて前に崩れ落ちていく。
「ダウン!」
 レフェリーの依子がダウンを宣告し、周りの陸上部員たちが歓喜する。一方で女子ボクシング部員たちは悲壮な声で未希の名前を呼んでいた。自分を鼓舞する声が耳に届いていながらも、未希は体を動かせずパンチのダメージに苦しみ悶えている。試合は第3ラウンド。まだ五分ちょっとしか闘っていないというのに未希の身体はボロボロに変わり果てていた。口の端からは血が垂れ落ち、瞼も頬も赤紫色に変色し痛々しく腫れ上がっている。
 それでもカウント5を過ぎて未希は上半身を起こしキャンバスに片膝をついた。
「これで三度目のダウンよ。もういい加減にあきらめたら」
 ニュートラルコーナーに両肘を乗せる小泉が悠然と見下ろしながら言った。
「このまま負けられるか」
 未希はそう言い返すと、片目を瞑りながら立ち上がった。ファイティングポーズを取り依子にまだやれるところをみせる。
「仕方ないわね。またサンドバッグにしてあげるわ」
 試合が再開されると小泉は胸元で左右の拳を打ち合わせてコーナーを出た。左ストレートで未希の顔面を打ち抜き身体ごと吹き飛ばす。ロープを背にした未希の身体にパンチの雨を浴びせる。未希はパンチを返すことすら出来ない。未希が小泉の予告通りサンドバッグにされていく。
 1ラウンドから続く一方的な展開。一発すら当たらない未希のパンチ。もう倒れてしまいたい。そんな誘惑に何度も負けそうになった。でも、女子ボクシング部を潰したくない思い、そして小泉にだけは負けたくない思いで未希は諦めずに闘い続けていた。
 第3ラウンド終了のゴングが鳴り、小泉のパンチの連打から開放された。小泉が大きく息をしながら、
「これでもまだ続けるつもり?」
 と挑発するが、未希はロープにもたれたまま力なく頭を下げていた。ファイティングポーズを取り続けたまま、下を向いた顔から鼻血がポタポタと垂れ流れている。
「もう聞こえてすらいないみたいね」
 そう言い残して、小泉は青コーナーへ戻っていった。小泉がコーナーに着いた頃に未希もようやく赤コーナーへと戻っていく。
「裕子~!!」
 ボクシング部の練習室の入口から女性の声がした。振り返ると、茶髪でロングヘアーの若い女性とその隣に時宗が立っていた。
「あんたはリングに立つ資格なんてない人間なんだ。早くリングから下りろ」
 茶髪の女性が腕を組んだまま威勢良く言った。
 あの人は誰・・・?何で時宗がいるの?
 未希が状況を飲み込めずにいると、
「秋子さん・・・」
 小泉がぽつりと言って動揺した表情をみせた。そのまま下を向いていたが、すぐに秋子という女性を見て、
「いい加減、保護者面するのは止めてもらえますか。わたしはもうあなたとは何の関係もない」
 と言い放った。
「言うようになったじゃないか」
 秋子はそう言って、依子の方を見た。
「教師はあんただな」
「そうだけどあなたは?」
「わたしは裕子の父親のボクシングジムでトレーナーをやっているもんだ」
 秋子はそう言うと、小泉を人指し指で差した。
「裕子は二年前までうちのジムでボクシングをしていたけれど練習が嫌になって辞めた人間だ。ボクシングを捨てた人間にリングに上がらせるわけにはいかない。早く試合を中止にして欲しい」
 いろんな情報が出てきた中で確かになった一つの事実が未希の心を覆う。
 時宗が言った通り、小泉はボクシングをしていた。だからあいつはあんなに強くて、負けてても仕方ない。でもあたしは・・・
「待って!」
 自分でも気付かないうちに大声で言っていた。みんなの視線が集まってくる。
「あたしはまだやれる。勝手に試合を止めないで」
 未希の訴えに秋子は強い眼差しを向けてきた。
「裕子は並の強さじゃない。これ以上続けたって勝てやしない」
「ボクシングを捨てた人間には負けない。あたしはボクサーだから」
 未希は胸に右手を当てて言った。
「ボクサーだからか・・・。悪かった、あんたをボクサーとして見てなかった。でも、あんたはれっきとしたボクサーだ。好きにしなよ。わたしが責任を持って試合を見届けてやる」
 秋子は攻撃的な表情を解いて、改めて未希の顔を見る。それから依子の方に顔を向けた。
「なあいいだろ先生」
 秋子の言葉に依子も同意し、試合続行が決まった。
 未希がコーナーに戻ると、
「未希ちゃん」
 時宗が下から話しかけてきた。
「プロはセコンドにつかなかったんじゃなかったの」
 未希は嬉しそうに表情を緩ませながらも軽口を叩いた。
「勝ちたいんでしょ」
  時宗のいつになく真剣な表情に、
「うん」
 と未希は素直に頷いた。
「だったら左のボディブローで攻めたらいい」
「ボディじゃ倒すのに時間がかかるよ。今からじゃもう遅いよ」
「いや、彼女は相当体力が切れてる。ボクシングのスタミナはボクシングの練習じゃないとつかないからね。今ならボディが一番嫌がるパンチだよ」
「そっか・・・分かった、そうする」
「それに未希ちゃんは左ボディが一番良い線いってる。自信持っていいよ」
「ありがとっ、まだまだやれる気がしてきた」
 未希は小さく笑顔を見せてスツールから立ち上がった。
小説・ライバルは同級生 | コメント(0)

本日の更新

2016/10/30 Sun 18:20

こんばんは、へいぞです。

「ライバルは同級生」第2話をアップしました。
第1話を書いて続きを書こうか悩んでたんですが、「Growig up」の書き直しをどうしてもしたかったので、先に「Growing up」にあたる話をある程度書いてから「2年A組タイトルマッチ」の書き直しを進める変則的なやり方で進めてます。未希と小泉以外のキャラは全員違ってるので別作品といっていい仕上がりになってます。
このシリーズは「あしたのジョー」が好きな影響がだいぶ出ている作品です。未希と小泉のライバルストーリーが物語の軸になっていきますけれど、この趣の王道的なスポ根ストーリーが好きな人に特に気に入ってもらえたらと思って書いてます(^^)
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 誰もいなくなった練習場で未希はサンドバッグを叩く。そこは貴子の父が運営しているボクシングジム。小泉との試合まで遅くまで使える練習の場所を貸してもらえることが出来た。部活を終えてからここに来てさらに練習をする毎日を続けている。
 パンチを打つときに左のガードが下がる癖を意識しながら打ち込んでいく。
 未希は名前を呼ばれて振り向いた。声をかけてきたのは時宗というジム所属のボクサーだった。プロでもまだ17歳で未希と同学年の高校生だ。この一週間、彼に練習を見てもらっていた。
「だいぶ良くなってきているんじゃない」
  時宗は目を細めて温和そうな表情で言った。
「そうかな」
 未希は後頭部に手を当てて照れ臭く笑って言った。
「うん、一週間前とだいぶ違う」
 未希は改めて口元を緩ませる。
「パンチを打つときの癖がだいぶ抜けてきてるよ」
 未希は握りしめた両拳を胸の前まで上げて見つめる。
「明日の試合勝てる気がしてきたよ」
 時宗の方にまた目を向けると、彼は変わらず温和な表情を浮かべている。ボクシングジムに似つかわしくない、それでいて的確な指導が出来る不思議な雰囲気を彼からは感じる。
 サンドバッグの方にまた身体を戻すと、時宗が「ねぇ」と話かけてきた。未希はサンドバッグに手を当てたまま、顔だけを彼の方に向ける。
「未希ちゃんの言う小泉って下の名前、裕子って言うんじゃない」
「そうだけど、何で分かるの?」
「やっぱり」
 と時宗は一人で頷いた。
「ボクシングで小泉裕子って言ったらうちらの世代じゃ有名人だからね」
 未希の表情が真顔になる。
「アマチュアボクシング大会の女子の中学生部門で二年連続優勝。しかも世界チャンピオンの娘だからね」
「あの小泉が・・・」
 と未希は呟いた。
「あのかは分からないけどその小泉裕子ちゃんはね」
  時宗の淡々とした揚げ足取りに未希は反応せず両腕を組み下を向いた。
「明日の試合勝てる気がしなくなってきた」
「もし同じ人だったとしても高校生の大会で彼女が試合に出たっていう話は聞いたことないし、今はもうボクシングやってないんじゃない。だってその娘、陸上部なんでしょ」
「そうかもしれないけど、そんな立派な肩書き聞いちゃうとね」
 未希は息をついた。
「明日の試合って部外者も来ていいの?」
「もしかして、セコンドについてくれるの?」
「僕はプロだしセコンドについちゃまずいでしょ」
「そりゃそうだ。どちらにしろ女子校だから時宗君は学校に入るの無理だけどね。観に来たかったの?」
「ううん。血を見るのは好きじゃないからね」
「それでよくボクサーやってるね」
「自分が試合をするのはまた別だからね」
 未希はその考えを理解出来ずに両方の手のひらを上に向けた。
「結果はどうあれ無事に帰ってきてよ」
 時宗はそう言い残して練習場から出ていった。
 勝ってこいとは言わないんだな・・・。
 未希はまたサンドバッグに向き合う。ファイティングポーズを取ったものの、急に虚しさに襲われてまた両腕を下げた。
「小泉がボクシング大会優勝ね・・・」
  一人きりになったジムの中で未希はぽつりと漏らした。
 足跡がしてそちらを振り向くと、貴子が練習場に現れた。
「今、時宗君来てたでしょ。何か教えてもらえた?」
「うん、いろいろとね・・・」
「そう・・・なんか元気なくない?」
「いやさっ、時宗君が小泉はボクシングの中学生アマチュアチャンピオンかもしれないって言うもんだから」
「えっそうなのっ」
 貴子が大きく口を開けた。
「しかも世界チャンピオンの娘ときたもんだ」
 未希はやってらんないといった風に斜め上に視線を移す。
「まあ、確定ではないけどね」
「だから、あんなに自信があったんだ・・」
 貴子がそう言うと二人は黙りっきり、しんみりとした空気になった。未希はボクシンググローブを外して、部屋の隅にある長椅子に腰を下ろした。
「あたし母子家庭だったから周りからとやかく言われないよう強くなりたいと思ってボクシングを始めたんだよね。それまでは理論武装ばかり固めて口だけ達者だっただけだったから」
未希は一拍置くと貴子の反応を確かめないまま続けた。
「ボクシングにはまった今となっては母子家庭とかどうでもいいことだけどさ。あたしはボクシングが好きで誰よりも強くなりたいから続けてる。インターハイで優勝出来たらその思いは成就されると思ってたけど、小泉がとっくの昔に全国制覇を達成してたと聞いちゃうとね」
 未希は虚しさを誤魔化そうと空を見上げる。
「なんか不公平だなって。あたしはこんなにボクシングが好きなのに」
 貴子が未希の隣に座る。 未希の左拳を両手で握って持ち上げた。未希は貴子の顔を見る。
「この一年半、未希はボクシングと真摯に向き合って汗を流してきた。自信持っていいんだよ」
「ありがとう貴子」
 未希は目を瞑った。彼女の言葉を胸の中で大切に感じ続ける。それから、また貴子の顔を見て誓った。
「明日は絶対に勝つから」
小説・ライバルは同級生 | コメント(0)

西園エリカプロフィール

2016/10/01 Sat 13:07

こんにちは、へいぞです。

エリカのプロフィールも出来たのでアップしますね(^^)


西園エリカプロフィールrrr

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宮坂遥花プロフィール

2016/10/01 Sat 10:47

こんにちは、へいぞです。

「リングに消えゆく焔(ほのお)」の遥花のプロフィールを作ったのでアップしますね(^^)


宮坂遥花プロフィールrr

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